クリニックの“承継開業”という選択肢―開業のリスクを減らす賢い方法とは?ー
2025/05/26
みなさんこんにちわ!
兵庫県を拠点に中小M&Aの特化した支援を行っているBiz Links株式会社です。
本日は、近年のクリニックの開業スタイルとして注目されている“承継開業”についてお話しいたします。
①はじめに
クリニックの「承継開業」とは、すでに存在しているクリニックや診療所を引き継ぎ、自身の医業をスタートする方法です。
ゼロから物件を探し、医療機器を揃え、患者を一から集める“新規開業”に比べて、設備・人材・患者基盤をそのまま活かせるのが大きな特徴です。
実はこの「承継」という形での開業が、近年若手ドクターの間で注目されています。
②なぜ、「承継開業」が注目されているのか?
・地方や郊外を中心に後継者不在のクリニックが増えている
・高齢の院長がリタイアを検討している
・診療報酬改定や人材確保の難しさで“新規開業リスク”が高まっている
このような背景から、一定の収益と患者を確保できる承継開業は、若手医師にとって現実的かつ安定的な開業方法になりつつあります。
③【事例紹介】地域に根ざした小児科を継いで開業した30代ドクターのケース
関西地方にあるA市の小児科クリニックは、30年以上地域に愛されてきた医院でしたが、院長の高齢化と後継者不在により、閉院も視野に入れていました。
そこに現れたのが、都内の大学病院に勤務していた30代の小児科専門医、S先生。
新規開業も検討していましたが、「患者ゼロからスタートはリスクが高い」「地域に溶け込むのに時間がかかる」と考え、承継開業に方向転換。
約6ヶ月の準備期間を経て、以下のような形で承継開業を実現しました。
・医療法人の出資持分を譲り受け、法人ごと承継
・看護師・受付スタッフは全員継続雇用
・院長は約3ヶ月間、顧問として段階的に引継ぎ支援
・看板と内装を一部リニューアルして“新しい医院”を演出
結果として、開業初日から患者が来院し、初月から安定した診療収益を確保。
S先生は「地域の信頼とスタッフのサポートが最初からあったことが何より大きかった」と話しています。
④まとめ
M&Aは、「売る」「辞める」というより、「医院を守り、地域医療をつなぐ」ための選択肢とも言えます。
特に医療法人・クリニックには、許認可や雇用、地域との関係性など、一般事業とは異なる注意点が多数あります。
「そろそろ将来のことを考えたい」
「医療機関を引き継いで開業したい」
そんな時には、ぜひ一度専門家にご相談ください。
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